<Header>
<Author: 岑參>
<Title: 暮春虢州東亭送李司馬歸扶風別廬>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 暮春（ぼしゅん）虢州（かくしう）の東亭（とうてい）にて 李司馬（りしば）が扶風（ふふう）の別廬（べつろ）に歸（かへ）るを送（おく）る。>
<BookPage: 105>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
柳嚲鶯嬌花復殷，
紅亭綠酒送君還。
到來函谷愁中月，
歸去磻谿夢裏山。
簾前春色應須惜，
世上浮名好是閑。
西望鄉關腸欲斷，
對君衫袖淚痕斑。
<End Poem>
<Translation>
柳がしだれ、鶯がかわいい群で鳴いて、花も濃いい赤さで咲きみだれている。朱塗りの驛亭で、綠の酒をくみかわし、君がかえってゆくのを送別する。君はこの地へ來て函谷關を照らす月を眺めては、憂鬱な氣分にとざされていたね。これから扶風の別荘に歸ってゆけば、いつも夢にみていた蟠溪のあたりの山々を目のあたり見ることができるのだ。ごらん、簾の前の春もたけなわのこの景色こそ大切にしようではないか。
浮き雲のような世間の名聲など、むなしいものではないか。君が行ってしまって、わたしはここにとり殘される。わたしも都のかたほとりにあるわが家のことを思えば、 腸がちぎれるように悲しいよ。君とむかいあっているうちに、衣のそでに涙がはらはらと落ちて、まだらなあとがついた。
<End Translation>
<Formatted Translation>
柳がしだれ、鶯がかわいい群で鳴いて、花も濃いい赤さで咲きみだれている。
朱塗りの驛亭で、綠の酒をくみかわし、君がかえってゆくのを送別する。
君はこの地へ來て函谷關を照らす月を眺めては、憂鬱な氣分にとざされていたね。
これから扶風の別荘に歸ってゆけば、いつも夢にみていた蟠溪のあたりの山々を目のあたり見ることができるのだ。
ごらん、簾の前の春もたけなわのこの景色こそ大切にしようではないか。
浮き雲のような世間の名聲など、むなしいものではないか。君が行ってしまって、わたしはここにとり殘される。
わたしも都のかたほとりにあるわが家のことを思えば、 腸がちぎれるように悲しいよ。
君とむかいあっているうちに、衣のそでに涙がはらはらと落ちて、まだらなあとがついた。
<End Formatted Translation>